使命・部門


生命システムとアートの実践的探求をかかげるシンプレクサス工房とは一体なにものでしょうか.科学とアートという本来相互に翻訳不可能な分野を,システムといういくぶん陳腐な概念で両輪的に追求することなど出来るのでしょうか.我々がかかげる使命と両部門設置の必然性を細述し,なぜこのような方向が必要なのかを問いかけます.


生命システム部門


現有スタッフとの関連で考えうる課題を階層(Class)という比較的広いカテゴリーに分類し,とりあえずその階層の中から重要と思われることを拾い出しています.分子システム階層から始まり,細胞,人体,社会システムの各階層でシステムという視点で探求しなければいけない分野は,本工房の視野をはるかに越えています.課題はおそらくこのホームページを訪れた方の新たな挑戦の中で広がって行くでしょう.


アート部門

付属シンプレクサス・ギャラリーが我々の製作実践の発表の場であり,直接作品と向き合って自由に鑑賞できるよう工夫するつもりでおります.大勢の方々のご来訪をお待ちしております.一方,アートのプロジェクト予定に関しては階層的視点から具体的な課題をとりあげ,具体的実践と結びつけて取り組むことが重要と考えています.例えば,アートの源泉ともなっている経験,感覚,学習等は,ネットや携帯空間の広まりによって従来と異なるアート環境を形成していることは明らかでしょう.アート環境システム階層はこの問題を掘り下げ,探求することを主要テーマとします.さらに,創造システム階層においても,メタファーのような長い歴史を持つ方法論についても,今日的環境の中で深化させる必要があるでしょう.アート機能システムに関してもアートが全くと言っていいほど取り上げてこなかった対立,統合,独立,融合,離反,権力,管理などの社会システムとアートの関連が追求されるべきと我々は期待しています.

ウェブ・ギャラリー


現代日本におけるコンテンポラリー・アートの地位から見ると,これらの作品のコレクションはそれほど巨額の資金力が必要とは思われない方が大部分ではないでしょうか.しかし,残念ながら私立シンプレクサス工房の資金力はほんのささやかな土地と建物で底をついてしまいました.工房代表である志田の作品がどれほどの価値があるのか,現代を生きる人間のアートとして典型となりうるのか不明ですが,付属ギャラリーはとりあえずこの作品を足場としてギャラリー展示を開始しています.この展示を訪れた方がたの評価を背景に全く新しい形での現代アート・コレクションの可能性も
探るつもりです.ウェブ・ギャラリーがこのシンプレクサス・ギャラリーのささやかなガイドになれば幸いです.ギャラリーについては上記アート部門をご覧下さい.


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